障害者が働いて、生きていくこと

40歳代後半の私は、「脳性まひ」という疾病のため障害がありながらも、現在特例子会社で在宅勤務をしています。
一般的には、日常生活に介助の必要がなく、体力や知能、仕事をする気力がある軽度の障害の人たちは、自分が望む企業に就職できます。
重度の障害があっても、日常生活に介助を必要としていない人たちもいる中、私は介助がなければ日常生活が送れないため、当然ながら支援機関を利用しています。

支援機関のうち、地域の障害者基幹相談支援センターは、生活や仕事のことのほか、3年に1度見直される障害区分を認定しています。
お金の管理や感情のコントロール、食事が自分でできるかどうかの聞き取り調査も行っています。 役所と連携し、一人一人に必要な支援が本人に提示されます。
また、障害のある人たちが、自立した日常生活や社会生活を確立するため、身近な市町村を中心にある相談支援センターは、基幹相談支援センターより踏み込んだ相談が行われています。 さらに、就業支援や就業移行支援もあります。

現在私は、障害福祉サービスのヘルパー派遣を利用した支援を受けています。
前職のとき、私は8:00~13:00、16:00~19:30、22:00~翌朝8:00の時間帯にヘルパーさんに来てもらっていました。 加えて、前職が雇い止めになってしまったため、職業安定所に通う外出に必要な介助や、かばんの書類などの出し入れのため、ヘルパーさんに同行してもらっていました。
さらに、失業保険の給付を受けながら、10:00~16:00まで在宅で受けていた職業訓練と並行して、就業支援も受けました。

パソコンとインターネットを使用した在宅での職業訓練は、メールとスカイプで講師の方と連絡を取り合いました。
仕事らしい仕事がなかった前職は、ただ自宅にいるだけだったため、私は在宅勤務の細かい部分をあまり知りませんでした。
職業訓練では、あいさつのやり方から、仕事の取り組み方や時間配分、履歴書と職歴書の書き方などまで教えていただきました。
訓練の終了時、私は現在の会社を紹介していただき、無事就職できました。

会社を紹介していただいたとき、「24時間介助者の派遣を受けていない」という在宅勤務で働くための基本的条件について、私は職員に確認を求められました。
当時私は1日約19時間ヘルパーさんに来てもらっていました。 しかし、在宅勤務のため利用できなくなるヘルパーさんは、来てもらう時間を大きく変えなければなりませんでした。 
私が1件だけ契約していた事業所は、長時間の派遣が契約条件だったため、短時間でもヘルパーさんを派遣してもらえる事業所を相談支援センターに紹介していただきました。
ヘルパーさんを派遣してもらう時間を、22:00~朝10:00まで、12:00~13:00、16:00~19:30に変更する手続きに、約1ヶ月かかってしまいました。
契約や解約手続きに時間をかける事業所があり、契約が完了するまで何度も行われた打ち合わせで同じことを確認された私は、うんざりしました。

在宅勤務の私は、もっと大変なことになる通勤の問題はありません。
しかし、障害があっても働けるのは、就業移行支援や相談支援センター、ヘルパー事業所のみなさんが協力してくれる人と人とのつながりがあって初めて成り立ちます。 私が日常生活を送れるのは、協力してくれる人たちのおかげです。 日々協力してくれる人たちへの感謝を忘れず過ごしたいものです。