祖母の作る鮭のちらし寿司

ひな祭り。お腹の中の子供は女の子なので、来年はちゃんとやってやりたいなと思う。
ちらし寿司かな?そういえば、ちらし寿司の思い出がある。

母方の実家は魚屋だった。
そして隣は肉屋だった。
だからか、主食は魚だったが、いつのころからか祖母と叔母は全く肉を食べられなくなった。隣の肉屋でシメているのをみてしまったらしい。その後は一層祖母の家に行くと魚ばかりだった。

子供の頃はそれが不満だった。カレーも肉ではなく北寄貝だ。肉が入っていないカレーなんて不服だったが、文句も言えず食べていた。だから祖母の家での食事が憂鬱だった。
しかし少し年をとると魚の美味しさもわかってきた。いつも旬の脂の乗った魚のお刺身や焼いたものが食卓に並んだし、祖母の煮魚はとにかくいつも抜群だった。1番好きだったのはカレイ。魚卵があると尚のこと美味しさが増した。

祖母の思い出の料理というとちらし寿司だ。祖母の作るちらし寿司は焼き鮭と青葉とガリの3種類だけのお寿司…これが美味しいのだ。
焼いた鮭を丁寧にほぐして細かく切った青葉とガリを酢飯に混ぜ込むだけ…おそらくこれだけなのだがとにかくこれが好きだった。いつのころからか、母が作るちらし寿司もこれになっていた。
なので、祖母の味だけではなく、母の味にもなっているのだ。

旦那に聞いたら、旦那の思うちらし寿司は、錦糸卵や桜でんぶ、椎茸の甘く煮たのなどが入っていて、ゆでた海老とかが上にのっているということだ。なるほど、テレビでみたことがあるやつ…スーパーの酢飯の素のパッケージとかでみるやつだな、あれか。
実はあまり食べた事がない。あれが全国的にスタンダードなのだろうか。いや、我が家だけが違ったのかもしれないが…

子供が産まれる前にあのちらし寿司の作り方を教わらないといけないなと思う。もう祖母に教わることはできないから、母に聞くしかない。きっと喜んで教えてくれるだろう。私の娘もこのちらし寿司を気に入ってくれるだろうか。

問題は旦那の大好物が桜でんぶであるということだ。入れて欲しいらしい。私はあれの美味しさが今ひとつわからない。食べた事は10回もないだろうし。思い出のちらし寿司に入れたくはないのだ。

そう考えると子供への影響力は母方の方が強い気がしてくる。女の子だと尚更だろうか。
そのためにも上手に作れるようにならないとな。