接客業はもうできない

イヤな時代になりました。マスクをして。消毒をして。人との距離を開けて。少しでも体調の優れない人は外に出ないで。こんなことが当たり前になりつつある時代です。新型コロナウィルスは人々の生活を変えただけではありません。人々の性格も変えてしまったような気がします。私はコンビニの店員でした。しかしコロナは接客業に暗い影を落としました。もちろん派遣切りにあった方や仕事が激減したという方もいらっしゃいますので、仕事を辞めた私は贅沢なのかもしれません。それでも後悔が微塵もないくらいに辞めてよかったと思っています。というのも、コロナで生活が、人間が変わっていく様を目の当たりにし、またそれに耐えられなくなったからです。最初はマスクの購入のためにコンビニにまで列を作るという行為がもうダメでした。コンビニに列が出来るなんて聞いたこともありません。しかも私が勤めていたのは常連さんが多く来る、長年経営されているコンビニです。商品を競って買うなんていうことをするような人たちだったんだ、と幻滅してしまいました。マスクはいつ入荷するの?何日の何時?それは本当にわからなかったのです。何回も同じ質問をされるのはストレスが溜まります。そこに追い打ちをかけるかのようにマスクをしない、距離を取らない家族連れの存在です。この「家族連れ」という存在は非常に困りました。なぜ車で待つ、外で待つということができないのか、ほとほと疑問でした。小さいお子様が一緒というなら話は別です。しかし中学生、高校生のような留守番だってできるような年齢の子供を連れてくる親御さんには参りました。たいてい土日になるとやって来て、運動部のお子さんはまずマスクをしていませんでした。最近はコロナが落ち着いたのでもっと着用していない人が増えているでしょう。そしてストレスが溜まっているのは店員だけではありません。お客さんも溜まっています。そのストレスは時として接客業の人間に向けられることがあります。私はこれに耐えられませんでした。今、接客業で働いている方々には本当に頭が下がります。どうかご自身の健康に留意されますよう祈っています。